Atelier Bonryu

double slit photography

 
 

ダブルスリット写真_研究室

ダブルスリット写真の特徴

 このようなダブルスリットをカメラに装着したときの特徴は、当然ながら、「縦スリットからセンサー(感光面)までの距離」と「横スリットからセンサーまでの距離」が異なることです。ところで、縦スリットは横方向の画角を決め、横スリットは縦方向の画角を決める役割を果たします。見方を変えれば、縦スリットは画像の横方向について焦点距離を決めて、横スリットは縦方向についての焦点距離を決めることになります。したがって、被写体に近いスリット(前スリット)が横スリットで、感光面に近い方のスリット(後スリット)が縦スリットならば、横方向の画角が大きくなり、縦方向の画角は小さくなります。言い換えれば、横方向は広角レンズ的になり、縦方向は望遠レンズ的になるのです。そのため、撮れた写真は、縦方向に伸びたものとなるわけです。前スリットが縦スリットならば、この逆になります。

 右上のアニメーションは、前のスリットが横スリットであるようなダブル・スリットによって、葛飾北斎の「さい穴の不二」のところで示したように富士山を投影した場合(左上のアニメーション)の様子を示しています。前スリットが横スリットなので富士山が実際より高くなったような像が写されます。当然のことですが、このアニメーションを見ると、富士山を投影する光線がすべて二つのスリットを通り抜けていることがわかります。ピンホールの場合と違って全ての光線が同じ点を通るような所は存在しません。ダブルスリット系では、このような単純な直線型スリットだけではなく、前スリットと後スリットの形をいろいろ変化させて像の変形を楽しむことができます。


ピンホールによる富士山投影

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ダブルスリットによる富士山投影

展示室 ピンホール写真 ゾーンプレート写真 ダブルスリット写真 赤外線写真 紫外線写真
研究室 ピンホール写真 ゾーンプレート写真 ダブルスリット写真 赤外線写真 紫外線写真../atelier_bonryu_g/Pinhole_a.html../atelier_bonryu_g/Zoneplate_a.html../atelier_bonryu_g/Doubleslit_a.html../atelier_bonryu_g/IRPhoto_a.html../atelier_bonryu_g/UVPhoto_a.htmlPinhole.htmlZoneplate.htmlDoubleslit.htmlIR_Photo.htmlUV_Photo.htmlshapeimage_2_link_0shapeimage_2_link_1shapeimage_2_link_2shapeimage_2_link_3shapeimage_2_link_4shapeimage_2_link_5shapeimage_2_link_6shapeimage_2_link_7shapeimage_2_link_8shapeimage_2_link_9