Atelier Bonryu
pinhole photography
Atelier Bonryu
pinhole photography
ピンホール写真_研究室
ピンホール写真の撮影ーDSLRによる撮影
デジタル一眼レフ(DSLR)によるピンホール写真撮影:私がピンホール写真を撮り始めてしばらくすると、世の中はフィルム写真からデジタル写真の時代へと変化しはじめました。長年愛用してきたオリンパスのOMシリーズのカメラも次々と製造中止になって、ついにデジタルカメラに乗り換える日がやってきました。デジタルカメラも、やはり、私はオリンパス・ファンで、ピンホール撮影にはオリンパスE-300を使っています。使ってみると、デジタル一眼レフは、まさに、ピンホール撮影に向いていることがわかってきました。なにしろ、撮影すると、すぐに結果が分かるので、よい写真が撮れるまで何度でもその場で試してみることができますし、何枚とっても、現像やプリントによけいな費用はかかりません。暗室で、ゆっくり画像が現れてくるのをドキドキしながら待っているというピンホール写真の楽しみは失われてしまうのですが。
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ピンホールを付けたデジタル一眼レフカメラOlympus E-300
デジタル・ピンホール写真にも泣き所はあります。フィルムに相当するセンサーが、一般に、小さいことです。画像の解像力(※注5)はピンホールの大きさや焦点距離で決まってしまいますから、いくら画素数の大きなセンサーを備えたデジタルカメラを持ってきてもセンサーの大きさが小さいと解像力をあげることはできないからです。手作りピンホールカメラのように大きなフィルムや大きな印画紙を感光面に置いて、より鮮明な写真を撮るということは、デジタルカメラではできません。特に、私が愛用しているオリンパスのEシリーズ・デジタル一眼レフカメラは「フォーサーズ」という規格で、市販されているデジタル一眼レフカメラの中では、最も小さなセンサーを使っているので、ピンホール撮影には不利になってしまいます。それでも、私がEシリーズのカメラを使っているのはこのシリーズのカメラのゴミゼロ機能(ダスト・リダクション機能:センサー面についたゴミや埃を排除する機能)が優れていて、普通の交換レンズに比べると(多分)かなり「汚い」と思われるピンホール”レンズ”であっても、安心して着脱できるからなのです。気持ちだけかもしれませんが。