Atelier Bonryu
zone plate photography
Atelier Bonryu
zone plate photography
このページは、(3)「その他」として、動物でも植物でもない被写体を集めてあります。「米粒人形」は、私の住んでいる水戸市ゆかりの水戸黄門に因んだ工芸品で、大名行列を構成する人形の頭と胴はそれぞれ1粒の米粒で作られており、眼、鼻、口、頭髪及び着物の柄や文字が細密に描き込まれています。米粒の大きさから判断すれば模様や文字の大きさがいかに小さいかが分かります。Scrimshaw は19世紀の中頃から米国の捕鯨船の水夫によって行われてきた鯨の歯を使った彫刻で、後にこの彫刻は趣味として一般にも広がりました。写真にあるものは、私が初めて米国出張をした際に2ヶ月間滞在したサンディエゴのホームステイ先のMr. Rob Roy Bittmann (米海軍の建築家)が別れ際に私の為に彫ってくれた記念品です。世の中には色々なscrimshaw がありますが、この写真のものはあっさりとした鯨の線画です。細い線ですが、ゾーンプレートマクロ撮影でくっきりと鮮明に写っています。切手の写真や一万円札の福沢諭吉像は、細かい模様をどれ位再現できるかを確かめる為に撮影したものです。このような模様以外に、日本の紙幣には肉眼では見つけ出しにくい多数の隠し文字が印刷されています。そのうちの一例がゾーンプレート写真研究室のゾーンプレートマクロ撮影(2)のページに記してあります。ゾーンプレートマクロ写真で、高さ約 0.2 mm のアルファベットの文字を写し取る事ができました。
DZPP:ゾーンプレートマクロ撮影(3)
茨城県大洗町のオーシャンビュー大洗で、2015年2月16日〜3月31日まで展覧会「竹田辰興ゾーンプレート写真展」を開催しました。
下のKindle本「やわらかな光と影」はこの展覧会の写真を中心に構成しました。