Atelier Bonryu

infrared photography

 
 

赤外線写真_研究室

赤外線写真の参考資料

最近は、 赤外線写真をテーマにした国内外のウエブサイトをかなりたくさん見つけることができるようになりました。国内では、「赤外線写真」というと、衣類を透過して他人の体の写真を盗撮するといった悪いイメージが先行したため、今まで愛好者の伸びは低調でした。しかし、少なくとも、通常のデジタルカメラに「可視光遮断・赤外線透過フィルター」を装着して赤外線写真を撮影する場合には、既に述べたように、遮蔽物に遮られた動く被写体をはっきりと撮るのは容易なことではありません。ですから、誰でもがこのような犯罪的行為のために簡単に赤外線写真撮影を行うことはほとんど不可能です。しかし、「赤外線写真」等のキーワードでウエブの検索を行うと、この種のテーマのサイトもかなり検索にかかってきますから誤解しないように注意が必要です。これに対し、本文でも記した通り、非常に大きな可能性を持った「デジタルカメラによる赤外線写真」は欧米では「Digital Infrared Photography(DIP:デジタル赤外線写真)」の名のもとに写真芸術の一分野を確立しつつあります。

ウエブサイト:赤外線写真について方法から作品まで系統的に分かりやすく扱ったウエブサイトとして、日本語のものには「福原のページ(植物形態学・静物画像集など)」、英文のものには「Bjørn Rørslettのページ"All You Ever Wanted to Know About Digital UV and IR Photography, But Could Not Afford to Ask"」があります。いずれのページも有用なリンクが多数張ってあるので、ここを起点としていろいろな情報を得ることが可能です。赤外線写真は、従来、科学技術の研究開発や犯罪捜査のために用いられる技術でした。福原は自分の研究に関連して赤外線写真の分野に進んだようですが、Rørslettはプロの自然写真家として赤外線写真撮影を行っています。特に、Rørslettのサイトは内容豊富で、世界的にも高く評価されているようで赤外線写真を扱った多くのウエブサイトからリンクが張られています。また、本文にも紹介いたしましたが、赤外線写真撮影用にカメラの改造を行っている会社のウエブサイト( LDPLife PixelSpencer’S Camera & PhotoKolarivision )には、多くの場合、赤外線写真撮影のTutorialがついているのが普通です。これらTutorialによって学んだ赤外線写真愛好者が増えることは、これらの会社の業務推進に極めて重要なことですから、各社とも最新情報をわかりやすく伝えることに努めており、全て英文ですが、一読に値します。

書籍:赤外線写真撮影、特に、デジタル赤外線写真撮影を扱った日本語の書籍は、まだ、ほとんどないように思います。オライリー・ジャパンの翻訳雑誌「Make: Technology on Your Time Volume 04」(2008年3月発行)の{特集2「UPLOAD-デジタルアート入門」赤外線写真を撮影する}等の雑誌記事が入手容易な資料です。しかし、雑誌の記事であるので、当然のことながら、それほど多くの情報が得られるわけではありません。英文で書かれたDigital Infrared Photographyの書籍は、デジタルカメラの普及とともに、21世紀に入ってから徐々に増えてきています。下記の書籍はいずれも、赤外線写真の機材、撮影法、後処理などについて包括的に扱った優れた書籍です。ちなみに、2000年以前にも赤外線写真の書籍は出ていますが、もちろん、これらはフィルムカメラによる赤外線写真について述べたものです。

フォルスカラーの項で述べた画像処理ソフトPhotoshop CSについては数えきれないほど沢山の書籍がでています。一方、GIMPについては日本語の書籍も多数でていますが入門書が多く、チャンネルの操作法等について述べたものはほとんどないようです。下に引用した書籍にはこれらについて少し書いてあります。GIMPはPhotoshop CS同様に非常に多機能なソフトウエアなので全てを書くと大部になるためか、多くの入門書には基本的なことしか書いてありません。詳しく知るには、ウエブ上の解説記事を読むか、ウエブからダウンロードしてマニュアルを読むか(日本語訳もあります)、英文の書籍を読む必要があります。英文書籍としては、下に引用した書籍は有用です。また、チャンネル等特定の項目についてはPhotoshop CSの解説書も役に立ちます。

本格的に赤外線写真の撮影をするためにセンサー前面の赤外線遮断フィルターを自分で取り除く方法について記したウエブサイトも多数見つけることができます。また、有料で赤外線遮断フィルターを取り除いてくれる業者も国内外にあります。第2−4節で記した通りです。ヨーロッパおよびアメリカの業者については上記の書籍にも詳しく紹介されています。なお、赤外線写真撮影の大ユーザー・グループは天体撮影をする写真家・研究者たちです。カメラの改造技術もこの分野の需要を満たすために発展してきたようです。特に日本国内におけるカメラ改造の市場はほとんどこの目的に限られている模様です。

  1. David D. Bush, Digital Infrared Pro Secrets (Thomson Course Technology, Boston MA USA, 2007).

  2. Cyrill Harnischmacher, Digital Infrared Photography (Rocky Nook Inc.,Santa Barbara CA USA, 2008).

  3. Joe Farace, Complete Guide to Digital Infrared Photography (Lark Books, New York USA, 2006).

  4. Deborah Sandidge, Digital Infrared Photography Photo Workshop (Wiley Publishing Inc., Indianapolis, Indiana, USA, 2009).

  1. Kome:DO NOT EAT,ビギナーのためのGIMP2(工学社、2008).

  2. Akkana Peck, Beginning GIMP From Novice to Professional, Second Edition (Apress, Springer Verlag, N.Y. 2008).

  3. 野沢直樹、GIMP 2.6 スーパーリファレンス for Windows & Macintosh(ソーテック社、2010).

展示室 ピンホール写真 ゾーンプレート写真 ダブルスリット写真 赤外線写真 紫外線写真
研究室 ピンホール写真 ゾーンプレート写真 ダブルスリット写真 赤外線写真 紫外線写真../atelier_bonryu_g/Pinhole_a.html../atelier_bonryu_g/Zoneplate_a.html../atelier_bonryu_g/Doubleslit_a.html../atelier_bonryu_g/IRPhoto_a.html../atelier_bonryu_g/UVPhoto_a.htmlPinhole.htmlZoneplate.htmlDoubleslit.htmlIR_Photo.htmlUV_Photo.htmlshapeimage_2_link_0shapeimage_2_link_1shapeimage_2_link_2shapeimage_2_link_3shapeimage_2_link_4shapeimage_2_link_5shapeimage_2_link_6shapeimage_2_link_7shapeimage_2_link_8shapeimage_2_link_9