Atelier Bonryu

ultraviolet photography

 
 

紫外線写真_研究室

紫外線写真撮影の実際:ピント合わせ

 紫外線写真の撮影自身は、赤外線写真撮影のところで述べたようにして行うことができます。普通の写真と違うのは、可視光遮断フィルターをつけるということと、シャッター速度が遅くなるので必ず三脚が必要であることです。本格的な紫外線撮影には、紫外線吸収の少ない専用レンズを用いることが必要になりますが、普通に写真撮影に使われているレンズでも不可能という訳ではありません。私が現在行っている紫外線写真撮影は普通のレンズによるものです。レンズ以外にも、カメラによる感度の違いがあります。この点については、私はまだデータを持っておりません。


 実際に撮影するにあたってはピント合わせが重要な問題です。赤外線写真撮影のときには、手元にある4種のOlympusデジタルカメラのうちコンパクトカメラ2種についてはいずれもオートフォーカスが効きましたが、一眼レフ2種についてはオートフォーカスは効きませんでした。非常にラフな感度測定の結果が赤外線写真のページに載せてありますが、4種のデジタルカメラのうち最も感度が良かったOlympus E-300でもオートフォーカスが効きませんでした。オートフォーカスが効かなくてライブビューでピント合わせができない場合(E-510にはライブビュー機能がついていますがE-300にはついていません)には、可視光遮断フィルターを外した状態でマニュアルでピント合わせをした後フィルターをつけて撮影することが必要になります。この場合、可視光線と赤外線・紫外線ではレンズによってピントの合う位置が異なりますから経験的に得た情報で補正をすることが必要になります。この際、どちら向きにどの程度補正するかということはレンズの設計によるものですからピントのよくあった写真を撮るにはここのレンズについて最適の補正をしなければなりません。しかし、f値を大きくして写真を撮れば焦点深度が深くなってそれなりにピントのあった写真が撮れますから、このようにして多くの経験を積んでいくのも一つの方法です。紫外線写真撮影の場合、センサーが感じる光の量は更に低下するのでオートフォーカスは一層困難になります。コンパクトカメラに紫外線透過フィルターをつけて撮影すると、一応、オートフォーカスで撮影できますが、これは赤外線撮影をした結果である可能性を排除できません。

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