Atelier Bonryu
pinhole photography
Atelier Bonryu
pinhole photography
思い出:ピンホール写真についての最初の記憶はいつ頃だったのだろうか?
私の場合、それは小学校低学年の頃、あるいは、それよりももっと前だったような気がします。雪が降り止んで太陽の光が眩しい朝のことだったと思います。(多分、風邪を引いていて)いつもより遅くまで布団にくるまっていた時に確かに見ました。雨戸の節穴から射し込んでくる光の回廊の中に埃が舞っていて、その先の襖には外の景色が映っていたことを今でもありありと思い出すことができます。
このような現象(ピンホール現象)を日本語で「小穴投影」と呼ぶのだということは最近知りました。小学校の理科の時間には「ピンホール(針穴)写真」としか習わなかったように思います。ピンホール写真に深い関係のあるものに「カメラ・オブスキュラ(Camera Obscura)」があります。この装置については、だいぶ前から知っていました。後でまた出てきますが、カメラ・オブスキュラは(基本的には)箱の前面の壁にピンホールまたはレンズをつけて後面の壁(半透明)に像を投影して、この像を半透明の壁の後ろからトレースして絵を描く装置で、現在のカメラの前身と考えられています。
⇦ピンホール現象:
後で出てくる葛飾北斎の「さい穴の富士」からヒントを得て描いた図です。
ピンホール写真_研究室
ピンホール写真の歴史ー思い出