Atelier Bonryu

zone plate photography

 
 

ゾーンプレート写真_研究室

ゾーンプレート写真の撮影ーゾーンプレートの準備

ゾーンプレートの作成:ピンホールは単に一つの穴ですがこれに比べると、ゾーンプレートは複雑な形をしています。しかも、今考えているような写真撮影のためのゾーンプレート・パターンの大きさはとても小さくて、直径が数ミリメートルの円の中に透明な同心円が10個以上も含まれているのが普通です。したがって、ピンホールのように金属板に錐やドリルで穴をあけて作ることはできません。科学技術の分野での研究開発などに用いられるゾーンプレートは普通私たちの目が感じることの出来る可視光よりも短い波長の光線を対象としているため一層小さなパターンになる上に高い精度が要求されるのでその製作には特別な加工装置を使っています。アマチュアが、特別な装置を使わずにゾーンプレートを作る方法として通常使われているのは、まず、パターン作成に必要なゾーンの半径(※1)を計算して、この数値を数十倍から数百倍に拡大して描いたゾーンプレートのパターンを紙に印刷して、これをフィルム・カメラでモノクロフィルムに撮影して、そのフィルムをゾーンプレートとして用いる方法です。撮影したフィルムをそのまま用いますから、フィルム上のゾーンプレートのパターンの大きさが必要な大きさになるように、撮影するカメラのレンズの焦点距離に合わせて撮影距離を調整しなければならない事は言うまでもありません。また、ゾーンプレートでは、中心の円が透明(正のゾーンプレート)でも不透明(負のゾーンプレート)でもかまわないのですが、ネガ・フィルムに撮影するとき階調が反転する事に気をつける必要があります。このプロセスを全て自分でしてもよろしいのですが、ゾーンプレートの大きさを計算して必要な大きさに拡大したデータを作成するソフトウエアあるいはインターネット上で実行できるサイトも存在します。フリー・ソフトウエアとしては、Windows 用の Zone Plate Creatorがあります。また、インターネット上のサイトとしては  Zone Plate Generator があります。前者については、私のコンピュータ環境と違うために使用経験はありません。

ゾーンプレート・カメラ:ゾーンプレート写真を撮影するためには、まず、「ゾーンプレート写真用カメラ」を用意しなければなりません。私は、カメラのボディは自作しないでデジタル一眼レフカメラを使っていますから、普通の交換レンズに相当する「交換ゾーンプレート」を作って利用しています。この点に関してはピンホール写真の場合と全く同じです。もちろん、ピンホール写真撮影の場合と同様にカメラのボディを含めて全て手作りにすることも可能です。ただし、ゾーンプレートの場合には、既に述べてきたことからわかるように、各ゾーンプレートは固有の焦点距離を持っていますから、ゾーンプレートから感光面までの距離には注意しなければなりません。また、「ゾーンプレート」自体も、以下に示すように、ピンホール・プレートを作るのよりは手間がかかります。もっとも、最近では、インターネット上の通信販売で、フィルムに写されたゾーンプレートのパターンを購入することが出来ます。自作する(フィルム代+現像代)よりは遥かに高価ですが、とりあえず1枚だけゾーンプレートを用意して、撮影してみようという場合には有効な方法です。このようなゾーンプレートのフィルムを手に入れて、これに合わせてカメラのボディを自作するわけです。

展示室 ピンホール写真 ゾーンプレート写真 ダブルスリット写真 赤外線写真 紫外線写真
研究室 ピンホール写真 ゾーンプレート写真 ダブルスリット写真 赤外線写真 紫外線写真../atelier_bonryu_g/Pinhole_a.html../atelier_bonryu_g/Zoneplate_a.html../atelier_bonryu_g/Doubleslit_a.html../atelier_bonryu_g/IRPhoto_a.html../atelier_bonryu_g/UVPhoto_a.htmlPinhole.htmlZoneplate.htmlDoubleslit.htmlIR_Photo.htmlUV_Photo.htmlshapeimage_2_link_0shapeimage_2_link_1shapeimage_2_link_2shapeimage_2_link_3shapeimage_2_link_4shapeimage_2_link_5shapeimage_2_link_6shapeimage_2_link_7shapeimage_2_link_8shapeimage_2_link_9

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