Atelier Bonryu
zone plate photography
Atelier Bonryu
zone plate photography
ゾーンプレート写真_研究室
ゾーンプレート写真の原理ー被写体像ができるわけ
ここまでは、無限の彼方にある点光源から来た光(平面波、平行光線)がゾーンプレートに垂直に入射するときに点光源の像が焦点にできるという事を説明してきました。これだけでは、例えば、静物写真を撮る時にその静物上の一点(これはゾーンプレートから有限の距離に有りますし、一般にゾーンプレートの光軸上にはありません)の像ができる事を保証していません。
ゾーンプレートを使うことで感光面に被写体の像ができて写真が撮れる事を説明するためには、「有限の距離だけ離れたところにある点光源の像もできる」ことと「ゾーンプレートに斜めに入射する光線によってでも像ができる(ゾーンプレートの光軸の上にない光源の像もできる)」ことを示さなければなりません。
ゾーンプレートの結像の公式
無限の彼方の点光源からの光線(緑、平面波)はゾーンプレートに垂直に入射すると位置fにある焦点Fに収束します。位置−aにある点光源Aからの光線(赤、球面波)はゾーンプレートに入射すると位置bの点Bに収束します。a,b,fの関係は結像の公式で表されます。
ゾーンプレートの光軸上にない点光源の像